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順大記録から名前が消えた日

ホクレンディスタンスチャレンジ網走大会で、伊澤菜々花が初めて1万mにチャレンジし、32分39秒31の好タイムを出しました!もちろん、順天堂大学新記録です!!

 

これまでの記録は、33分01秒81。
恥ずかしながら、19年前の1993年に私が出した古〜い記録でした。忘れもしない、ユニバーシアード・バッファロー大会で7位に入賞したときのもの。

この記録には、忘れられないエピソードがあります。
私にとっては初めてのトラックでの国際大会で、何度も外国人選手達に押され、はじかれ、スパイクされ、ギリギリで入賞することができました。レース後は、もちろん監督(澤木先生)に「おまえの筋力がお粗末だから、はじかれるんだ!選手村まで走って帰れ!」とこっぴどく怒られ、夜10時頃にもかかわらずメソメソとJOGで帰ることに。。。
すると、選手村の門の前で澤木先生が私を待っているではありませんか!
どうも、他のコーチングスタッフから「こんな夜遅くに、アメリカで、女の子を一人で走って帰らすなんて、何かあったらどうするんだ!!」と言われたらしく、心配して待ってくれていたのです。
そして、「戻ってくるのが遅い!」となぜかまた怒られ、そのままもう夜遅くて何も残っていない選手村 の食堂で、残り物のケーキをたくさん取ってきて「これでいいから早く食べろ!」と差し出してくれました。
しかし、1万mを走ってすぐにダウンで戻ってきたばかりなのに、アメリカ特有のウソみたいに甘〜いケーキが喉を通るはずがありません。でも、せっかく澤木先生が持ってきてくれたので残すわけにもいかず頑張って食べた、というけなげな思い出ですっ。
でもそのときに、澤木先生から「お前はお尻の筋肉が弱いんだ。今度から階段は必ず1段越しで上がること!」と言われました。
いまでも私は階段を1段越しで上がるクセが抜けません、、、。
つい、そんな思い出が蘇りました、、、。

 

そんなことより、やっとこさ私の名前が順天堂大学陸上競技部掲示板からなくなることになります。なんと嬉しいことでしょう!!

 

高校時代にあらゆるタイトルを獲得している伊澤菜々花。
彼女は復活したのではありません。
いまやジュニア時代の伊澤菜々花ではなく、シニアの「新生・伊澤菜々花」に完全リニューアルされたと言えるでしょう。
ジュニアからシニアへの脱皮は簡単ではありません。
しかしこれは誰もが通る道なのです。苦労してやっと殻を破り、蝶のように姿を変え羽ばたいたところです。
これからもっと遠くの、もっと高いところに飛んでくれることを期待しています!

 

2012-07-07
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