Blog

「風邪は万病の元」

私は常々学生諸君に「い~かぁ~バカは風邪ひかないってのはウソで、バカだから風邪ひくんだ~!」と豪語している。実際に私は現役時代に風邪をひいたことは一度もない。なぜなら、風邪は予防できる病気だからだ。自分で気をつければ絶対にかかることはない病気にかかる人はアスリートじゃない、と私は思っている。
ところが、実は、恥ずかしながら私は1週間ほど前に、生まれて初めて39度の大熱を出すほどの風邪をひいてしまったのだ!
大学を1日だけ休んでしまったが、「風邪ひいたんだって~」と学内で有名になるほど?私が病気するのは珍しいことなのだ。
風邪をひいたのも久しぶりだったが、こんなに熱が出たのも福岡ユニバー以来だ。確か、ユニバーの時は「39度を超えていた」とカルテに記されていたが、意識もなかったのでそんなにきつくなかった。
今回は徐々に熱が上がり出した。1日目は休めない仕事が入っていて検温さえせず、さすがに2日目はおそるおそる検温し、深夜に病院に向かった。
背骨がギシギシして、体中を流れる血液がドクドク沸騰している感じ。経験を生かし?体中をアイシングしてみたが余計気分が悪くなった。(風邪にアイシングは効かないらしい・・・)
まだ、ごはんの味がわからない程鼻がつまり、現在でもコンコン咳をしている私は思う。「こんな状態で走れるはずがないじゃん!!」と。一度風邪をひいたら2週間は元に戻らない。高熱でも出そうものなら、足腰関節はグラグラだ!これまでの努力が水の泡と消えてしまうほど、風邪とは本当に恐ろしい病気だということを実感した。
だからやっぱり、絶対にアスリートは風邪をひいちゃいけないのだ。

ちなみに今の私はアスリートでも、スポーツマンでもない普通の人。わかっちゃいたけどそれが実証されてしまった。昨年末に健康管理室の方に「鯉川先生もインフルエンザの予防接種を受けますか?」と聞かれ、『私は風邪ひかないので大丈夫!』と自信満々で言った自分が情けない。
私のやっているスポーツトレーニング総論で教えている「トレーニングの原理原則」の中にある、トレーニングはやれば能力は上がるが、やらなくなったら元に戻る、という”可逆性の原理”どおりである。
澤木先生がよく使う「発育発達」の資料でも、若い頃は運動習慣の差で体力に差が出てくるが、高齢者になればいくら昔運動をしていても衰えは同じになるのだ。ヘタしたら、私のように昔運動をしていた人の方が「自分は体力がある方だ」と勘違いしてる分、タチが悪いかも・・・。
今年はインフルエンザの予防接種を受けよう、絶対に・・・。

2005-01-28
« | »