あらゆるスポーツでは、試合前に調整期間（コンディショニング）を設け、試合に臨む。
試合の善し悪しは、この”コンディショニング”で決まると言っても過言ではない。
いよいよ全日本大学女子駅伝まであと１週間と迫った本学駅伝チームも、現在、コンディショニング中である。
本学の場合、大事なレースは約2週間前から個別練習に切り替え、1週間前には完全に本人の作成したメニューで試合を迎えることになっている。
４年生ともなると、コンディショニングメニューも立派なもので、ＪＯＧの時間や設定タイム、補強の内容まで完璧になってくる。
ところが、1年生は練習メニューすら立てられない状態。コンディショニングメニューに至っては、「こんなに練習して、試合走れるの？」ってなぐらい膨大な練習量を
立案してくるのだ・・・。
コンディショニングの練習量が多いのは不安な証拠。高校時代、自分で練習メニュー
を立てたことがない彼女たちには、「ちょうどいい塩梅」がまだわからない。
それは経験が浅いから仕方のないことで、コーチの指導やこれからの様々な失敗や成功体験によって改善されるだろう。

しかし、本当に重要なのは”心の調整”なのだ。
・試合に出場できる「喜び」
・相手に勝つことへの「執着」
・自分が最高の状態になることへの「期待」
・ここまで自分が来れたことへの「感謝」
これらの気持ちを高めていくことができれば、少々身体の調子が上がって無くても、少々体重がオーバーしていたとしても、もっと言うならケガをしていたって、試合までに十分にカバーできるのだ。
逆に、これまでどんなに良い練習を消化していたとしても、試合に対する不安が先行し、集中力が欠落すれば、調整は失敗してしまうだろう。
『調整力』は『集中力』なのだ。

試合当日に心身共に最高の状態に持っていくことは、簡単なようで難しく、難しいようで簡単なこと。それはすべて自分の気持ち一つなのだから。
みんなが集中力を高め、試合当日を”ワクワク、ドキドキ”して迎えられるような最高の調整ができますように・・・。