桜の開花とともに２００３年度がスタートした。
私、鯉川 なつえは今年度より順天堂大学の専任講師になることが内定した。
順天堂大学が共学になって早１３年目を迎えるが、初のＯＧ教員ということでいろんな意味でプレッシャーを感じている。しかし、私に期待されていること、それは順天堂大学の女子学生のますますの活躍、さらには日本の女性アスリートの競技力向上に寄与することであろう。
私は高校時代、スポーツ科学に興味を持ち、陸上競技に夢を抱いて順天堂の門をくぐったことを思い出す。
今度は私が学生諸君に、スポーツの多方面に渡る興味や夢を抱いてもらえるよう努力し、世界に通じる女子学生アスリートを育成していきたい。また女性スポーツに関わる新しい研究に邁進していく所存である。
まずは何年かかるかわからないが、”大学女子駅伝優勝”を目標に掲げたい。
そしてもう一人、元成田高校教員・順大OBでもある越川一紀先生が、本学の講師として招聘された。越川先生は言わずと知れた、元五輪選手でもあり、数々の優秀な選手を育成し、成田高校をインターハイ総合優勝に導いた名指導者である。
昨日、部員を前に越川先生の就任の挨拶があったが、私は本当に感動してしまった。
『日々の努力、夢と信念を持ち続けること、そしてまじめであること』
ご自身の経験を交えてのお話しだったが、とても新鮮で、越川先生ほどのご経歴でも基本的なことを大事にされているところに強さの秘密を感じた。
間違いなく、順天堂大学陸上競技部に新しい風が吹くだろう。
古豪復活、女子部の躍進に期待していただきたい。