トラックシーズン、駅伝シーズン、マラソンシーズンにクロスカントリーと、
一年を通して試合がある陸上・長距離種目が冬期トレーニングをするのはとても難しい。
その中でも、比較的試合が少ないこの時期は、故障をしてしまう選手が最も多い。
私も現役時代は、偶然にも決まって１月後半頃に故障をしていたので、
走るトレーニングではなく、筋力UPのためのトレーニングをすることができたが、
そうでもなければ、長距離ランナーが走る量にこだわらないことはできないのだ。
では、「長距離ランナーに冬期トレーニングは必要なのか？」という疑問も出てくる。
賛否両論あると思うが、私は「絶対に必要！」派である。
それは、”タメ”を作る期間だと考えるからだ。
私の尊敬するクリスチャンセン選手は、冬季はクロスカントリースキーでトレーニングしたといわれている。
長距離ランナーはそれでなくても鈍くさい？のだから、たまには他種目のスポーツを取り入れいつもストイックに走り続けるのではなく、「あそび」をいれることも必要であろう。
そうすることで、ボディーコントロール、コーディネーション能力が向上していくだけでなく、精神的にもゆとりを持つことができるからである。
長距離ランナーの冬季トレーニングとは、筋力UPだけが目的ではなく、”精神的なタメ”をつくるトレーニングなのかも知れない。